パワハラだらけのアパレル業界で働くには
映画「プラダを着た悪魔」のように嫌みたらたら、無理強いするわで、アパレル業界はパワハラなんて当たり前のように存在します。そして気質や個性が集う職場だけあって、人間関係を築くまでかなりの苦労を強いられることもあります。
パワハラ(パワーハラスメント)は、職場の地位を利用して、身体的、精神的苦痛を与える行為とあります。たった一言の言葉、たった一つの行為でも、当人にとっては激しい苦痛を伴っていることだってあります。
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パワハラとアパレル
現に知り合いの女性の方でパワハラ(パワーハラスメント)で精神的に追い込まれてしまってうつ病になってしまった人を私は知っています。でも皮肉なことにアパレル業界はけっこう毎日が慌しく、中には横柄で雑な態度の人もいることが多いので、パワハラと言われる言動や行動など挙げ出したらキリがありません。
働いている(仕事をしに来ている)のは自分です。働かされている(仕事をさせられに来ている)のではありません。その人たちに向き合うのではなく、馴染む方が仕事はしやすいです。なんだこの人ではなく、こんな人もいるんだなーという具合に。相手にいちいち頑張ってしまうと相手の言動や行動にとても敏感になってしまいます。敏感になってしまうとアパレル独特の雰囲気にも疲れ果ててしまいます。そもそもアパレルのお仕事自体がこんなものだと割り切った方が仕事がしやすいと思います。
パワハラの陰を知る
アパレルはけっこう学歴関係なく活躍できる職場でもあるのですが、その反面、元暴走族やチーマー上がりなど口のきき方を知らなかったり、態度に出てしまったりする、ちょっと癖のある人もいるんですよね。それとけっこうチヤホヤされる職業でもあるので、自分が偉いと思い込んでしまっている人も実際に多いです。
そんな人たち相手に「パワハラだ!」といちいち腹を立てても疲れきってしまうだけですよ。相手にはそれが普通だと思って仕事をしているのですから。
もしパワハラだと感じたら、一度その人の生い立ちや環境を周りの人に聞いてみるのもいいと思います。意外な事実が分かるかもしれません。
私が実際にアパレルの職場でパワハラだと感じた人の多くは「パワハラの中で長年仕事をしてきた」人たちでした。彼らはその環境に慣れてしまっているので、無意識にまたその環境を作っているという悪循環になってしまっているのです。こうなると彼らが悪いのではなく、そもそもアパレル企業のスタンスに問題があるのかも知れませんね。
人間関係の境界線を引く
仕事上では立場的な繋がりがあるのかも知れないけれど、一歩外に出たらもう何の関係もないと割り切ってしまうのも打開策の一つだと思います。
どんな職業でもそうかも知れませんが、自分自身が振り回されないことも必要だと思います。例えば付き合いでも嫌々飲みに行かされることもあると思います。そんな時は先に自分で門限を作って「何時には帰らなきゃいけないんで」と伝えておいて、その時間になったらお先に失礼しちゃえばいいことです。
我慢する必要もないんです。耐える必要もないんです。仕事さえキッチリしておけばいいんです。
一線を越えた場合の対応
耐え難い殴る蹴るの暴力や、無視、許容を超えた業務など、このまま続けたら心身ともに危ないと感じたら、弁護士相談も良いとは思いますが、直ぐにでもその会社は辞めた方がいいと思います。なぜなら、そこまで頑張れたのだから他の会社でもじゅうぶんやっていけます。自信を持ってください。アパレル会社なんていくらでもあります。
もし仮に改善されるのを待ち望んでその会社に居続けたとしても、その当人はパワハラを止めてくれるでしょうか。そのまた上の上司もパワハラの存在を認めてくれるでしょうか。快適な会社に生まれ変わってくれるでしょうか。
特にアパレルは会社を転々とする人がいます。低賃金の割には作業内容が多いんです。憧れのブランドのもとで働ければ多少は長続きするでしょうけど、ブランドよりも単にアパレルの雰囲気が好きだという人の場合、会社を転々とする傾向があります。ですので、無理に我慢せずに職場を変えてみるのも打開策の一つになります。
おわりに
華やかそうに見えて、実は地味な作業をこなしていくのがアパレル業界です。その中でうまく立ち回るためには、アパレルの業界自体がこんなものなのだと割り切ってしまうのが一番だと思います。もちろん働きやすい職場も沢山あります。ただ先人たちが築き上げた「パワハラは当たり前」のようなアパレルの風潮は今も残っているのは確かです。
ただし割り切ったとしても、あまりにも理不尽で耐え難いことが続く場合は、見切りをつけて違う会社に移るか、転職した方がいいと思います。