ネットショップへの嫌がらせを公開します!
ネットショップを運営していくとこれでもか!というくらい嫌がらせに出くわす事があるんです。 単発なものから長期戦になるものまで本当に様々です。直ぐに諦めてくれればいいのですが、なかなか相手も簡単には引き下がってくれません。
嫌がらせしてくる人の心理はどういう働きをしているのか。 ここでは私がネットショップ運営で経験した色々な嫌がらせを吐露すると共に、どんな流れになったのかをご紹介していきます。
これからネットショップを開業する方、または既に開業中で嫌がらせ被害に苦悩している方にも何かの一助になれば幸いです。
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容赦ない嫌がらせ攻撃
ショップの人気が出れば出るほど、皮肉にも面白くない輩は出てきます。 人間の心の闇と言いましょうか、個人的な勘違いから執拗以上に嫌がらせをしてくる同業ショップもあるのが現実です。 兎にも角にも何を勘違いしているんだか、いろんなやり方で嫌がらせをしてくるんですよね。
手の込んだしつこい輩
嫌がらせもいろいろあり過ぎてすべてを紹介しきれませんけど、私が十数年の間に経験した内容をここに数例挙げてみました。
ショップからの画像付きウイルス添付メールの嫌がらせです。
楽天にショップをオープンして間もなくのこと。 あるショップから画像付きウイルス添付メールが送られてきました。 タイトルは忘れてしまいましたが、開封するとPC画面が添付画像でいっぱいになる仕組み。
実際に使わない古いPCで開いてみたら、見事に添付画像で画面いっぱいになりましたよ。
取り寄せの電話をしてきて、取り寄せたら代金を支払わない嫌がらせです。
分かりやすく説明すると、 メーカーから取り寄せ分の在庫を買い付けさせてショップの負担を大きくさせるということが狙い。 取引先が同じショップの嫌がらせです。
後に事情を説明してメーカーには在庫を戻しましたけどね。
事実無根で根も葉もない嘘を並べたメルマガを利用した嫌がらせ。
楽天にショップをオープンして直ぐのこと。 メーカーさんが教えてくれて知ったのですが、 当店ショップの誹謗中傷を書き込んだメールマガジンが届いたとのことでした。 そのメルマガ内容を転送してもらったのですが、 まーとにかくデタラメな事が書いてありましたね。 「某ショップ!ついに現る!」とか「某ショップで悲惨な目に遭ったお客様の声」とかです。
先方も直リンクを張ったら犯罪になってしまうのを分かっているので、 あえて「あの青いリボンの」とか、第三者が見て分かるようなショップの写真素材やパーツの引用です。
この時は勝手にどうぞと流してました。 その結果として、集客に結びついたのは言うまでもありません。
嫌がらせと言うよりも絡まれたと表現した方がいいのかも知れません。 でも一応書き留めておこうと思います。
楽天モールに出展していた頃のお話。 当時は掲示板というものがあり、お客様とのコミュニケーションツールとして各ショップに用意されていました。 当時の掲示板にはショップ側で投稿を削除できる削除機能が付いていまして、 不当な書き込みに関しては対応できるシステムでした。
しかしそれを逆手に取るちょっと過度な動物愛護団体の集団が居まして、 名称は忘れましたが楽天内でも掲示板荒らしで有名な集団でした。
ある日、ショップの掲示板に「毛皮を商品から削除してください!」との書き込みがありました。
ショップとしてはその毛皮が売りだったので削除するわけにもいかないため、 「毛皮はすでに加工されたものを仕入れております。今以上の仕入れを行うことはありません。」と丁寧に返答したのですが、 「毛皮が出来上がる工程のリンクを貼ります。削除しないでください!」との新たな書き込み。当然、動物が毛の皮を剥がされるグロい動画や画像のリンク付きです。
私は相手の思想も尊重し、毛皮のシーズンが終わった数ヵ月後にその書き込みは削除しました。
しかし一つ腑に落ちない事が一点だけあったのです。 それは匿名性を利用していたということ。
本当に熱心に取り組んでいる方だったら名を名乗ってどういう団体なのかを公表すべきだと思います。 私の方は特定商取引法に基づく表記でショップに私をしっかりと公表しております。 しかしそういう人に限って誰なのかどこのどういう組織なのかを教えないんです。
ネットで双方が見えない中で一方的に言われるのはどうもしっくり来ないんですよね。 一方通行で来られると、どうもその行為が自己満足的な部分を感じてしまいます。
取引先が同じなら商品が被ることは多々あります。 それが気に入らないというショップがおりまして。。。 メーカーに言い寄っては難癖つけていくんですよね。
先方のショップが10枚発注なら、先方の取引き中断してくれたらうちは50枚付けますよ。みたいに。
メーカーもある程度は柔軟には対応してくれはするものの、 執拗にネチネチ言われたらメーカーも枚数を多く付けてくれる方を選びたいので、 当然こちらに折れてくれないかと連絡が来るわけですよ。 それが新作が上がる度にネチネチ言ってくるので本当にタチが悪いです。
まーでも結果的には先方がどんどん買い付けてくれたので、 こちらとしては買い付けアイテムが選びやすかったです。
シフォンのスカートを発送した時のこと。
お客様から返品希望の連絡があったので確認したところ、スカートが裂けているとの一報でした。
出荷前には必ず点検しているので、スカートが裂けていたら間違いなく気付きます。
有り得ないことなのですが、裂け具合を見たいため着払いで返送してもらいました。 さっそく商品を確認したところ、 スカート前中央あたりから裾に向かって20cmくらいビリビリと裂けてます。
でも裂け方があまりにも不自然!よくよく見てみたら引っ掛け傷ではできない裂け方です。 カッターで切ったような感じでY字のような裂け方でした。
考えられる事として、 ダンボールから開封時にカッターの刃を深く使ったのではないかと思ったのです。 ただそうなると直線で一箇所だけになるはずです。
どうも腑に落ちないので当時の状況のお伺いを試みたものの、 こちらの連絡には応じず返金のみを求めてくるだけです。
相手がやったという確たる証拠が無いこともあり、なくなく返金処理をしました。
それ以来そのお客様は一度も購入をして来ません。
初めての購入で返品はよくあることですが、 このケースのような返品は何十年と運営してきた中で1回きりです。 どう考えても悪意を感じる返品でした。
特にタチが悪いのが「代金引換の受け取り拒否」です。
代金引換で受け取り拒否。意味が分かりません。
運送会社から連絡が来てお届け先が「受け取り辞退」とのこと。
こちらから相手にメールや電話をするも連絡付かず。。。
もし「支払うお金が用意出来なかった」のだとしても、 その事情を伝えるべきだと思うのですが、まったく連絡が付きません。
結局は運送会社から持ち戻し料金(返送料金)と発送料金を、 ショップ側が支払うことになるんです。
売ってもいないのに運送会社に料金を支払う。
運営していくとなんとなく分かってくるのですが、 代金引換でちょっとこの注文怪しいなと思ったら、 「初回のお客様は代金引換はご利用になれません」など対策を打っておくのも一つです。
何はともあれ、あまり嫌がらせに神経質に成り過ぎないようにするのも成功への第一歩。 自分に無理に無い範囲で運営し行きましょうね。
ネット上の倫理
インターネットの世界はもともとグレーゾーンな部分が未だに多くあります。
誹謗中傷、名誉毀損、悪評など嫌がらせの形態は様々です。
どこからどこまでが犯罪なのか、訴訟を起こすことは可能なのか。やられた方は頭にきますよね!
しかし解決しようとするとほとんどは、時間もお金もかかってしまいますし、 またネットの知識が浅い弁護士に相談したりした場合、 説明するまでの労力でこちらが疲れてしまうこともあるんですよね。
でも最近は被害を個別に相談できる体制も出来上がってきましたので、 気になることがあったら直ぐに相談してみる方が良いですね。
嫌がらせの心理
嫌がらせする人の心理はいったい何なのか。
心理学の専門用語はここでは控えますが、 こうしてみると心だけの問題ではないような気がします。
その時の背景やタイミングによっても左右されているのではないかと私は個人的には感じています。
例えば嫉妬が強い人の場合、 嫉妬心を引き出す原因とそれを拡大する背景がたまたま重なり合って、 初めて嫉妬を行動に移し表現するのだと思います。
ショップに置き換えても同じことが言えるのではないかと思うのです。
お店に嫌がらをしてくることは、ただ単一の原因では無くて、 その人のその時の環境やタイミングなどが重なり合った結果が嫌がらせに繋がっていると思います。
深くその心理を掘り下げていけばいくほど難しい問題になりますが、嫌がらせする人の中には好奇心でと言う人もいれば、 それが既に生き甲斐になってしまっているような人もいるでしょう。また常識の違いで、嫌がらせという感覚ではない人もいるでしょう。
終わりに
私の経験上、その人たちに敏感になり過ぎないことと、それに振り回されないようにする心構えが必要です。
本来やるべき業務に集中できなくなってしまって、精神的にただ疲れるだけですから。お客さんはあなた一人じゃないんだよと気持ちを切り替えましょう。
たとえどんなにしつこくても業務の時間は業務に集中するようにしましょうね。相手の時間に付き合う必要はありません。あなたの心や身体を酷使してまで付き合う必要は無いんです。
中には訴えますよと脅してくるのもいるでしょう。でも相手は何を根拠に訴えるのでしょうか。恐がる必要はありません。非があれば誠意を持って対応する。それでも気に入らないと言うのなら訴えさせればいいじゃないですか。
この私だって、電話で罵声を浴びさせられて、行き場の無い怒りに壁を殴った事もあります。被害相談の弁護士の言葉に呆れたこともあります。悩み過ぎて一日仕事が手につかなかったことだってあります。
皮肉にもネットショップを運営する以上お客様を選ぶことは出来ません。またお顔が見えないという特性上、その人の雰囲気や性格、男か女かも本当に確認しなければ分かりません。
ただ私が長年ショップを運営してきた経験から、こちらが誠意ある対応を日頃から行っていると、嫌がらせする人たちとの縁が無くなってきます。
私の見解ですが、嫌がらせする人はおそらく、何かしらの落ち度や欠点を見つけるとそれに喰い付いて来るのだと思います。
でも見方によってはショップの不足な部分を教えてくれる貴重な存在なのかも知れません。そう考えると行き場の無い怒りも少しは楽になるのではないかと思います。