アパレル業界|ブランド商品の魅力とは

ブランドの脅威

アパレルのセレクトショップを開く時、名が知れているブランド商品を扱えたら魅力的ですよね!ショップの注目度も上がるでしょうし、好感度や信頼度も上がると思います。ここではブランド商品の魅力についてお話ししたいと思います。

スポンサーリンク

価値と付加価値

ブランドというのはその価値観を表現しています。
高級志向なもの、ロープライスなもの、
素材に拘ったもの、デザインに拘ったもの、
完璧を追求したもの、実に様々なブランドがあります。
そしてそれぞれに価格と言う付加価値を付ける事によって、
その価値観もグンと跳ね上がります。

価値という先入観

例えば、ノーブランドのワンピース。
古着ではないのは分かるものの、
ネームタグも付いてなければ誰が仕入れたのかも分からないし、
何処で作られたのかも分からないワンピース。
あなたならいくらで買いますか?
おそらく買わないし、買ったとしても気持ち程度の金額相当にしかならないでしょう。
これにもし超有名なブランドネームが付いてたら。
間違いなくそのブランドが作っていたものだとしたら。
しかも今季の新作だとしたら。
一気に価値は跳ね上がります。
これがブランドの脅威なところです。

ノーブランドも魅力的

ふだん街を歩いていると、
どこのブランドだろうと感じるとても新鮮で素敵なお洋服を着ている女性を目にします。
セクシーなシルエットのものもありますし、
かわいい感じのデザインのものもありますね。
でも街中で正規のプラダやアルマーニ、シャネルを着ている人ってどれ位いるんだろう。
おそらくそんなに居ないと思います。
ほとんどの人が国内では有名、もしくは知名度が低いノーブランド。
でもなぜ素敵に見えてしまうのか。

それは毎年開催されるトレンド発信原点のパリコレなどを、
アパレル系各メディアや広報が記事に取り上げ、
それを参考にマーケットの戦略を打ち立てて、
デザインや色使いなどを各メーカーさんが挙って新作を作っていくんです。
メーカーさんと一口に言っても、
名前が知れたブランド力のあるメーカーさんもいれば、
まだ無名でもクオリティーの高い商品を作るメーカーさんもいます。
なのでノーブランド(知名度が低い)でも、
仕入れの仕方や売り方や宣伝によっては、
かなりのリピーターが付くブランドに変わったりもします。

アパレル通販とブランド商品

ネット通販に限らず、ブランド商品を扱っていると、
お客様も安心感と購入のし易さから、
ブランド力というものに実感が湧いてくると思います。
そこで注意しなければならないことが一点。
「ショップ=ブランド」になってしまわないようにすることです。

ブランドはショップじゃない

ショップでブランド商品を扱うのは多大なメリットがあります。
正規で取扱っているお店だとお客様が認識してくれるし、
気に入ってくれれば次もまたお客様が来店してくれるし、
過剰な煽りも無用でお店の宣伝にも繋がります。
ですがショップはあくまでも「お店」なんです。

直営店や代理店なら話は別ですが、
ショップ=ブランドとしてしまうと、ブランド=ショップとも取れます。
言い換えれば「お店=メーカー」です。
ショップを運営していく以上、他のメーカーさんとも抱き合わせないと
商品のバラエティーに欠けてしまうことが多々あります。

例えばAメーカーとBメーカーがあるとします。
AメーカーはTシャツ、ブラウスやインナーなどの軽衣料が中心。
Bメーカーはスーツやコートなど重衣料が中心。
アパレルは季節が深く関係してきます。
当然、売り時期も逃したくないので一つのメーカーだけでは運営がやり辛いですよね。
ですので、
ショップがあるからこそのメーカーであって、
メーカーがあるからこそのショップなんです。

たしかに大手ショッピングモールの中には、
ブランド名でショップを開いているメーカーさんもいます。

ブランドに意識が集中し過ぎて、
気が付いたらブランド目当てのお客様だけになっていたとして、
もしそのお目当てのブランドが取引を中断となった場合どうしますか?
ショップの機能が完全に失われてしまいますよ。

バランス良く商材の仕入先メーカーさんとお付き合いしていくのも、
非常に重要なことだということを意識するようにしましょうね。

 - ネット通販の販売ノウハウ